今、得に話題となっているQRコード決済。
テレビなどでも頻繫に紹介されていますが、良い点ばかりであまりデメリットについて触れられていません。
セブンイレブンが提供するセブンペイは配信直後から不正アクセスに合っていますし、QRコードにもデメリットが存在します。
この記事ではQRコード決済のデメリットをメインに、それに対するNFC決済のメリットを紹介していきたいと思います。
良い所ばかりじゃない!QRコード決済のデメリット
決済の画面(QRコード)までが長い
キャッシュレスに何を求めるかは人それぞれあると思いますが、僕が一番重視しているのは簡潔かどうか。
例えばLINEの提供するQRコード決済、LINE Payの場合、
- LINEアプリを起動
- コード払いタブへ移動
- パスワードを入力
- QRコードをレジに提示
とかなりの手順を踏みます。
セキュリティが甘い
テレビではスマートフォンの認証とアプリの認証の2段階でセキュリティに強いといわれていますが、実際はQRコード決済のセキュリティは強力なものではありません。
詳しい話に入る前に、少しQRコード決済の種類について説明します。
QRコード決済には2種類の方式があります。
1つ目は端末に表示されるQRコードを読み取ってもらう方法。
2つ目は商品のQRコードを端末(スマートフォン)で読み取る方法。
この2つの決済方法の両方でセキュリティの甘さが出ています。
1つ目は生産前にQRコードを表示させてしまい、死角から店頭以外の端末で読み取られてしまうパターン。
2つ目は商品のQRコードの上から別のQRコードが貼られていて、支払ったつもりだけど、別の口座に振り込んでいるパターン。
こっちは支払われないので店舗側にもダメージがあります。
上の決済までの手順の長さでも指摘したように、QRコード決済は支払い画面までが長く予めQRコードを表示しておく人もいるかと思います。
そういう人はそういったリスクの管理までする必要があります。
管理が大変
QRコード決済のメリットは、会社独自のサービスが受けられる事です。
例えばセブンイレブンでおにぎりが無料だったり、ファミリーマートでファミチキが無料だったりといったキャンペーンが行われたりしています。
これらを十分に活用しようと思うと、それぞれのQRコードを所持しておく必要があります。
キャッシュレス決済のメリットの一つに、”使った物と金額が把握しやすい”という点もありますが、複数のQRコードを所持していては管理にも一苦労です。
結局QRコード決済ってどうなの?
そもそもQRコード決済が拡大したのは中国の偽札対策で、中国ではQRコード決済が基本です。
日本にとって中国人は観光客として日本にお金を落としてくれる上客ですし、中国以外でもアジア圏でQRコードを主流とする動きがあります。
そこで日本にもQRコード決済を導入しよう!というのが政府の考えです。
それを聞いた日本企業は、まず自分の企業にとってプラスになる事を考えるので、たくさんのQRコードが登場します。
これが現在の日本です。
世界ではNFC決済が主流
スマートフォンでのキャッシュレス決済はQRコード決済以外にも、冒頭で紹介したNFC決済も存在します。
NFC決済はNFCを搭載するスマートフォンでも可能ですが、nanacoやWAONでもNFCが使われており、日本でも馴染みのある決済方法です。
こちらも東京オリンピックに向けて拡大をしようとしている所です。
QRコード決済に比べると機械の導入が必要なので初期投資が必要ではありますが、その分セキュリティに強かったり、スピーディーに支払いができたりとメリットも大きいです。
QRコード決済は日本国内で争っていますが、NFC決済はApple社とGoogle社という世界企業が端末に搭載しているという事もお忘れなく。
ただ現状では日本のNFC決済(FeliCa)には問題があるのも事実です。
良いものは対抗して良いサービスが出るのは当然です。しかしこれらのサービスがいつ終了するかも分かりません。
QRコード決済の目先の利益も良いかもしれませんが、僕としては総合的にNFC決済を推奨します。
これほどの手順があれば現金で支払う時間もあるような…