以前、仕事で使っているモンキーレンチが壊れた時の話。
普通にモンキーレンチを買うのも悪くはないけど、ちょっ変わったモンキーレンチが欲しくなり、探しているとクニペックスのプライヤーレンチという製品を見つけました。
調べてみるとクニペックスはドイツの工具メーカーで、プライヤー専門のメーカーで、プライヤーの一流の企業のようです。
プライヤーとはペンチに似た工具ですが、ペンチとの違いとして、開口部の広さを調節する事ができます。
有名なプライヤーはウォータープライヤーと呼ばれるプライヤーで、名前の通り水周りの配管を回す時に使われる工具です。
今回紹介するプライヤーレンチはウォータープライヤーの技術を転用したもので、ぱっと見はウォータープライヤーですが、しっかりとレンチとしての機能が備わっています。
プライヤーレンチの特徴
まず価格ですが、一流メーカーだということもあり、6000~9000円とレンチとしては高価です。サイズによって価格が上下します。
スライドさせて開口部を調整
画像なので分かりにくいですが、「PUSH」ボタンを押す事で開口部がスライドできるようになり、ネジにあった幅に調節します。
モンキーレンチはウォーム(開口部を調節するネジ)を回して調節しますが、プライヤーレンチはスライドさせるので、モンキーレンチより素早い調節が可能です。
掴んで回す
プライヤーレンチはボルトを掴む仕組みになっています。
モンキーレンチではウォームが劣化すると開口部が緩みやすく、ネジの角を傷つけてしまう事がありますが、プライヤーレンチはネジを掴む構造なので、ネジを痛める事がありません。
掴んだ手を緩めれば、遊びを利用してラチェットのように使う事も可能です。
見た目には分かりませんが、テコの原理を利用して握力の10倍の力を出すことが可能です。
悪かった所
上記で紹介した通り、良い所はたくさんありますが、実際に使ってみると、モンキーレンチとはあまりに異なる形状から、見えなかった不満が出てきました。
片手で開口部の調節ができない
モンキーレンチは片手で開口部の調節ができますが、このプライヤーレンチは両手を使う必要があります(上と同じ画像ですみません)
モンキーレンチ開口部の調整をする時、柄を持ったまま、親指でウォーム(開口部の調節ネジ)を回す事ができます。
一方、このプライヤーレンチは片手で柄を持ち、余った手で「PUSH」ボタンを押す事で開口部の調節をします。
片手で物を持ちながら調整したいこともありますし、狭い場所で作業する時は、両手が入らない事もあります。
そんな時は普通のモンキーレンチが欲しくなります。
開口部の調節が難しい
上からの続きになりますが、開口部の調整がスライド式なのでスルスルと動きます。
それによって開口部がネジの頭部よりも広すぎたり、狭すぎたりとなかなか調節が難しいです。
素早く調節できるのかと思っていましたが、ネジを捉えていない状態での調節はとても難しいです。
調節→広すぎて掴めない→再調整→狭すぎて掴めない そんな事が多々ありました。
ネジからレンチを離して開口部をネジの頭部に合わせるのはかなり難しいです。
まとめ
このレンチはバイクが趣味の人など、一人で自分のペースで作業するにはうってつけだと思います。
私は仕事用に買ったのでちょっと失敗でした。
仕事は時間との戦いでもあるし、二人一組で作業しいている時では、開口部の調節に時間がかかってしまい、モンキーレンチを使っているパートナーの方が先に調節が終わっている事がほとんどです。
人や使い方を選ぶレンチですが、レビューサイトなどを見ていると評判はかなり良いようです。
高価なレンチですが、用途が合えば抜群の仕事をしてくれる工具です。
一流メーカーですし試してみる価値はあるかと思います!